女性にとっての少女マンガは男性にとってのAVだって何回言ったらわかるんだよ(センセイ君主を観た話)

センセイ君主』を観た。

 

センセイ君主で先生役を演じている竹内涼真がイケメン界においてはもはや神の領域に達している、というよりもはや神など超越している、彼は死んでも3日後と言わず翌日には復活する、などということは私なんかが言わなくても周知の事実なのでここまでにしておく。として、

本題に入る前にセンセイ君主の感想を述べるとすると、特に衝撃だったのは先生の幼き日の初恋を象徴する歌としてJUDY AND MARYの「Over Drive」が取り上げられていたことだった。竹内涼真は私(きえんご先輩)の一学年下にあたる93年生まれであり、私はジュディマリ世代ではない。つまり、設定としては若干無理があるにも関わらず、先生の思い出の曲としてジュディマリをねじ込んだということである。

 

唐突だが、ドラえもんクレヨンしんちゃんの映画が根強く人気なのは「一緒に見に来たお母さんお父さんにとっても楽しめるよう、示唆深いストーリーにしてあるから」というのはよく聞く話である。

 

お分かりいただけただろうか……

 

ジュディマリ世代はもうお母さんなんだなッッッ!!!!!!!!!!

 

小中学生の娘が「センセイ君主見たいよオオオォォォ」とダダをこねたために映画に連れて行かなければならなくなったお母さんが一緒に観ても途中退席せず一緒に涙するためにねじ込まれた親対象の挿入歌なんだなアアアッッッ!


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(全然知らん人のツイート)

 

怖くない?怖いよ?我々のお姉ちゃんお兄ちゃん世代の人とかよく聴いてたよね?
我々のお姉ちゃんお兄ちゃん世代の人、もう半子ども向け映画の製作者から気ィ使われる年代になってるよ…私まだラブコメ映画自分の意思で観に行けると思ってたよ……

 

と、ここまでは実は前段である。

 

上記の魂の叫びを知人男性に全力で放ったところ、

「てか待って、娘、少女マンガ映画に連れて行く?」とのお言葉。

 

よくよく聞いてみると、彼の主張はこうだった。

 

「先生と生徒の恋愛とか、小さい娘に見せて本当にあると思っちゃったらやばくない?」

 

はあああああああ?????????

 

頭おかしいんじゃないですか??????????

 

こちとらこんなのはファンタジーだと割り切って、竹内涼真の頭ぽんぽんを疑似体験できるディズニーランドのアトラクションとして観に行ってるんですけど??????????

 

「いや、そりゃアンタはそうだけど、子どもにはわからないんじゃ」

おたくは父親として中学生男子がAV見ようとしてるの止めますか??????????

 

「いやあこの年頃でこういうの見たくなるのは健康優良児だよ」とか、男の人、よく言ってません?????いや、わたしももし子どもを産んでうるせえ中学生男子の親とかになって彼のスマホが煌々とAVの例えば痴漢モノを映し出しているのを見つけてしまったとしてもワキ汗かきながらそっとスマホ画面を伏せるよ。あ~よかった順調に成長している、と思うよ。息子だって本物のバカじゃないかぎり痴漢は犯罪であってこの痴漢モノのスマホ画面上で途中から心許しちゃってる相手の女の子がファンタジーであるということくらいわかるよ。いや本物のバカだったら困るけど。現実的にまっとうな教育が必要になるんだけど。息子が痴漢は犯罪だとわかってどうして娘が竹内涼真が幻想だとわからないんだよ。あァ!?

 

年頃の女の子が少女マンガ映画を観るのは男子がAV観るのと一緒なんだよ!!!

小学生女子にも人並みのキュンキュンを味わわせてやれよ!!!

 

言っとくけど女の子はおマセさんなので、先生である竹内涼真の頭ぽんぽんなんてファンタジーだということくらい一桁年齢のときからしっかり理解してるよ。多分だけど。その上で、彼女たちだってアトラクションとして観に行くわけです。世のお父さんたち、安心して娘を少女マンガ映画に送り出してください。世のお母さんたち、バカな息子の痴漢モノは一緒に許してあげような。(昨日「子どもは欲しくない」って言ったばっかりだけど)

 

そういうわけで、『センセイ君主』はディズニーシーのトイストーリーマニアと一、二を争う日本の最高級エンターテインメントでした。ありがとう竹内涼真。これからも日本女性に夢を与え続けてください。